私ができること

あの子が楽しいって言ってる

どれだけの楽しさか、どれだけ心が踊っているか

あの子が悲しいって言ってる

どれだけの悲しみか、どこまで深い悲しみか

あの子が怖いって言ってる

どれだけの怖さか、その傷はいつになったら癒えるのか


誰も分からない

簡単に同情はしない

私はあなたじゃない

分かるよ、なんて言わないよ

あなたの気持ちを想像して

あなたのそばに寄り添うよ

おくびょう

ちょっと私のことを好きでいてくれたら

たまに私のことを思い出してくれたら

そのうちに思い出になって

できればキレイな思い出になって

そんなふうでいい

そんなふうに時がたてば

あなたの人生にかかわることができて

よかったと

やっと私は思える気がする

すすむ

ポジティブになりたいんじゃない

痛みを忘れたいんじゃない

変わりたくない変えたくない

でも進んで行く

知らないうちに気づかないうちに

変わるかもしれない

優しく優しく優しく

その優しさがあふれこぼれて

やがて強さに変わるように